買ったら何かはさまっていた古書の記録です。書き込み本も少々。

2016年3月18日金曜日

はさまり本004 LE GUIDE FRANCE 2011

わたくし志歌寿ケイトは地図コレクターでもあり、
日々古書店やブックオフなどで地図漁りをしているのであるが・・・。


これは先日某ブックオフの洋書コーナーで買った、
『LE GUIDE FRANCE 2011』。
フランス語のフランスガイドブック。



1900ページ以上とかなり分厚く、紙は薄く、まさに辞書のような代物。
一部都市の地図がついており、中古販売価格も108円とあって即購入、
重さに耐えて持ち帰ってみたところ・・・。


はさまりというか、貼り付けなのだけど。


裏表紙裏に宮城刑務所の閲覧票がついていた。
収監されていた人への差し入れ品らしい(名前は一応隠した)。
こんな分厚い本なら確かに暇つぶしにはなるが、なにしろ全編フランス語。
いったいどんな人が読んでいたのやら・・・。

ちなみに私はイタリア語は多少読めるがフランス語はあまりよくわからない。
同じような単語ならなんとか判読できるが。



他には、切れたブックマーク(スピン)が挟まっていたのだが、
ちょうどそのページが横に破られていた(画像左側。取り去られてはいない)。
NANTILLY(ナンティリー)という小都市か、
その裏のNANTES(ナント)の部分と思われる。

今頃、元受刑者はそのあたりにでも住んでいるのだろうか・・・。


はさまり本というよりは、まさしく痕跡本。
刑務所を経由してきた本を持っているというのは不思議な気持ちだが、
ブックオフさんはこういう個人情報的な票くらいは取ってあげてもいいのでは・・・。
あと、もし私が収監された際にはこういう分厚い読み切れないような本をぜひ差し入れてネ。


なお、古書の最終ページに貼り付けられているモノ系としては、
昔の古書店の店舗名のシールというのがけっこうある。
これも味があるのでいつか紹介したい(最近は滅多に出会わないが)。


2015年10月28日水曜日

はさまり本003 新版北海道都市地図



90年代のニューエスト赤版。地図コレクターとしては古書店では必ず抑えたい品。


網走あたりのページに、網走監獄の入場券がはさまっていた。

印刷の感じから、これもそれなりには古いものだと思う。



2015年8月13日木曜日

はさまり本002 抱きしめる東京


レシートの裏に出費を書き込んだものがはさまっていた。
二つ折りになっている。けっこう細かい計算だ。
アクとサイはわからないが、ナンバはナンバーズだろうか。


ひろげてみると、カフェベローチェ、2004年のレシートである。



ナンバーはナンバーズ、パスはパスネットだろうか。JRAはそのものだろう。
「ソバ」というのもいい。「昼食」とかではなくて。

ギャンブルにいくら使えるかの計算だろうか。
これが東京についての本に挟まっていたと思うとなかなか味わいがある。




2015年6月16日火曜日

はさまり本001 Lonely Planet Iran


英語版のLonely Planet。ブックオフで購入。
洋書の棚は地図や旅行所目当てに最近よくチェックしている。


何枚かのチケットが挟み込まれていた。


イランなんておそらく一生行かない(マスレー村には行ってみたいが)。
そんなところのチケットを古書経由で持っているというのも、なんだか不思議な気持ちだ。

上の二枚は読めなくてよくわからないが、上だけは二人で入ったのか、
それともつまらないチケットなので相方が手元に残さなかったのか。

真ん中はケルマーンシャーのターク・イ・ブスタンのチケット。
ササン朝の遺跡だという。
チケットはビニール感のない紙で、なかなか鮮やかで好きだ。
裏面にも薄い絵の印刷がある。

下のチケットは世界遺産・エラム庭園のもののようだ。


本には何箇所かピンクの蛍光ペンでチェックがしてあった。


良い買い物だった。
これからもブックオフ様におかれましては、はさまれ物はどんどん見逃していただきたいです。



2015年6月3日水曜日

当ブログについて

買った時に何かはさまっていた古書の個人記録です。

はさまっている本=はさまり本 はさまれている物=はさまれ物 と呼ぶことにします。

なお電話番号・メールアドレスと思しき部分は一部加工する場合があります。

はさまれ物のほかにも、書籍内の書き込み等を取り上げる場合があります。




記録の性質上書籍画像を添えていますが、

表紙の著作権者からの依頼があれば見えないよう加工しますのでご連絡ください


はさまれ物の以前の持ち主のかたで、返却を望む場合は

証明できるものを添えてご連絡ください(送料はご負担ください)。


著作権者および中身の以前の持ち主以外の方からの抗議は受け付けておりません。





古書を買うという行為にどこまでが含まれるのかは

私には法的にこれという確固たる見識がありませんが、

以前の持ち主が本に対して行った行為(はさむ、書き込む、破る、折る、消す、など)ごと

譲渡されていると判断しております。


私は、紙の本は上記のような個々の所持者による行いおよび

その行為後の譲渡が許されるべきものであるのではないかという立場です。

またこれらが許されないとなれば、紙の本はモノであることによる自由さを失い、

さらに苦境に立たされるのではないでしょうか。

※売買を含む購入者の行為と同一性保持権の兼ね合いはここでは取り扱いません。



以上、よろしくお願いいたします。